現在、なかなか湯治に行く時間が取れず、大好きな宮城県の鳴子温泉への湯治欠乏症に悩まされております。
おっきなお風呂@okina_ofuroです。こんにちは!
今回ぼくがかねてから「最高の休暇」と感じていて、
古くからの温泉にある湯治場での「自炊湯治」を紹介させていただきます。
- 1泊2食付き、ありきたりな温泉旅行はもういらない
- 温泉旅行で重視するのは何よりも温泉の泉質
- 旅行では、なんの縛りもない自由な時間を過ごしたい
方に特にオススメです。
この記事で年に数回の休暇の湯治を楽しみ、普段の生活の疲れ・ストレスを癒す人が増えればとっても嬉しいなと思っています。
すぽんさ〜♨️
まず『自炊湯治』とは?
自炊湯治って??
今回紹介いたします、「自炊湯治」ですが
読んでそのまま、素泊まりの(食事の出ない)温泉旅館に長期滞在して普段溜まったココロやカラダの疲れを温泉に浸かってゆっくり癒す行為のことをいいます。
昔は2週間や1ヶ月が湯治の定義だったようですが、現代ではイタリア人でも無い限りなかなか長期には休めません。
ぼくは最低2泊3日。欲を言えば3泊4日の湯治をオススメします。
(もちろんもっと長くても良いです。)
2泊は1泊の2倍ではありません。
1泊だと夕方4時チェックイン朝10時チェックアウトとしたら18時間の滞在になりますが、2泊だと真ん中の一日が24時間まるまる自由になります。
移動疲れも何もない自由な1日を設けるのが必須だと私は考えます。
湯治は2泊3日から!!
あまりイメージの良く無い「自炊湯治」
現在の温泉旅行にあります
「ご飯も掃除も洗濯もなにもしなくてよい贅沢な時間を過ごす。」
というイメージから掛け離れているからか、どうしても敬遠されがちな部分もあります。
温泉ファンを自負していらっしゃるかたでも体験された方は少ないと思われます。
「なんだか汚そうだし、温泉旅行に来てまで家事なんてしたく無い!!」とおっしゃる方がよくいらっしゃいます。
そんなこんなで、湯治宿も減少傾向にあります。
(旅館によっては素泊まりのプランを廃止してしまうところも多いようです。食事の儲けがない分、儲からないですもんね。)
しかし、この自炊湯治には体験したものにしかわからない、
魅力満載の本当の意味での自由で完璧なリラックスタイムが体験できる数少ない方法なのです。
『自炊湯治』が最高なワケ
そんな悪いイメージが多い自炊湯治ですが
みなさんが温泉旅行に期待することってなんでしょう?
- もちろん効き目ばっちりの温泉
- その土地の名産品を使った美味しい食事
- 大自然を堪能できる素晴らしい景色
- 非日常な自由と開放感
といったところですね?
実は、このすべての要素を自炊湯治は体験することができます。
「旅館に食事がないんでしょ?」というツッコミがすぐに飛んでくると思いますが、まあ落ち着いて。
「自炊湯治」では何を食べるのも自由
「〇〇牛の石焼きコース」「〇〇かにに舌鼓プラン」「〇〇湾とれたて新鮮海の幸」食べ放題コース〇〇〇〇円より!!
などなど旅行のパンフレットでよく見かける食事の売りコトバです。
「湯治宿??素泊まりってことは旅館でご飯食べれないんでしょ??ヤダ!」
とおっしゃる方々に声を大にしてお聞きしたいんです。
- そんなに何日も前から何を食べるか決めていて嫌じゃないの?
- めちゃくちゃ料理がおいしいと感じた温泉旅館ってそんなにあります?
- 時間が決まってて食事にしばられるのって堅苦しくない?
その点、自炊湯治宿ですと食事に関する悩みは一切なくなります。
「自炊湯治」とは言っても、別に怖い鬼が見張っていて「自分で食べる分は自分で作るのだー!!」とムチ打たれる訳ではありません。自由なだけです。
近所で外食するのも自由です。
間違いなく料理のおいしい旅館より、おしいお店を見つけるほうが簡単!!
大体の場合は出前だって取れるので一歩も外にでなくたって大丈夫です。
宿の方に、
「この辺りで魚のおいしい居酒屋さんありますか?」
「焼肉が食べたいんですけども。」
と聞いてみてください。
地元の人しか知らないとっておきのグルメ情報に出会えるかもしれません。
自炊するにしても湯治宿にはほとんどの場合、キッチンが完備されています。
空港や駅、道の駅などで購入した、その土地の名産品をさっと調理することだってできます。
部屋から出ずにカップラーメンで済ませる言葉ってできます。
さらに言えば、食べないことだって自由に選べます!!
お土産物を道中で買って、その日の夜に好きな時間に好きなだけ食べられます!!
要冷蔵だろうがなんだろうがお構いなしに買い物ができますし、お土産物屋さんだけでなく、地元の魚屋さんやお肉屋さんや八百屋さんで本当の意味でのその土地の名産を
よりおいしく、より安く手に入れることができます!!
さらには運が良ければ、新鮮な食材を乗せた移動販売車が宿まで来てくれる事もあります!!宿の方に確認しましょう!!
しかも2泊3泊と旅館のご飯食べ続けるのって飽きてきます。
自炊湯治にはその心配もありません。
ただのキッチンにとどまらず、別府温泉郷の鉄輪温泉の湯治宿では「地獄蒸し」と呼ばれる温泉の蒸気で調理できる設備まで整っています。
魚介類から野菜、お肉。もちろん温泉たまご、そして米の飯までカゴに盛り付けてそこに放り込むだけでビックリするほどおいしい蒸し料理がいただけます、
どうしても何もしたくない。一歩も外に出たくない。
というときは、自炊専門の宿もそんなにはないのですので、旅館でご飯をお願いしましょう!!
いつ食べる、どれだけ寝るのも自由
温泉旅館に到着したとき、もしくは到着した際に「夕食をいつ食べるか」を決めなくてはなりませんよね。
みなさんは旅行中に
- 「6時半から夕食だから間食はガマンしよう」
- 「夕食が早かったので、夜中ハラが減ってカップラーメンを買いに行った」
- 「もっと寝たかったのに朝食時間に無理やり起こされた」
なんていう経験はありませんか??
旅館に食事が付いていると必ず時間の制約ができてしまいます。
最初に申しましたように大体みんな、温泉旅行の目的は「自由な開放感」です。
睡眠や食事の時間にとらわれるのって一番自由ではないですよね?
ぼくが湯治宿で経験したことと言えば、
- 宿に到着後、昼寝のつもりが起きたら午後9時
- 朝食後、湯めぐりの予定を急遽変更して二度寝
- 一日の睡眠時間18時間
- 夕食に出かけた焼肉屋さんがあまりにもおいしく、お店の方や他の常連さんと意気投合し、旅館の門限を破ってしまい途方にくれる。(宿に迷惑をかけないようにしましょう!)
最後のは良くありませんが、とにかく自炊湯治では24時間すべてが自由時間です。
ふるさとや『おばあちゃんち』のような温かいおもてなし
自炊湯治ができる宿というのはほとんどが家族経営で、ご主人やおかみさんも旅館と同じ建物に住んでらっしゃいます。
部屋数もそんなに多くはないので、すぐにこちらの顔も覚えてくれますし、ラッキーなことにその旅館にお子様がいらっしゃった場合、庭先でキャッチボールを楽しんだりコタツでカルタ遊びを楽しむこともできます。
そこまではいかないにしても、ふたたび訪れたときに「お帰りなさい」と言ってもらえる場所があるのは本当に嬉しいもんです。
湯治場にいらっしゃる方々は本当に暖かい人ばかりです。
迷子になった時でも何度もクルマに乗せて助けてもらいました。
(なんども迷子になってるってことですね。)
すぐにみなさんお土産をくださるし、
立ち寄り入浴に行っただけでお茶とタクアンをご馳走になり2時間世間話を聞かされ楽しくさせていただき、
久しぶりに行けばみなさん笑顔で迎えてくれます。
向こうもプロですからね。
その辺りも自由なのです。
「自炊湯治」はリーズナブル
湯治宿の相場は一泊3000円〜5000円程度です。
1泊2食付きの温泉旅館の約3分の1程度です。
話は戻ってしまいますが、この差額で外食すればだいぶん美味しいもの食べれますよね。
5000円で計算しても30泊で15万円です。
海外旅行の3泊くらいの料金とそんなに変わらないですよね。
海外旅行も大変貴重な経験ができるとは思いますが、
私は休日さえあれば湯治宿30泊を選びますね。
昔の人のお墨付き!もちろんお湯が良い!
忘れてならないのが、「湯治場の温泉はもちろんお湯が良い」ということです。
当たり前ですよね。湯治場として発展しているってことは「昔からそこの温泉を求めてたくさんの方々が療養にきていた」という証拠ですから、湯治宿がある温泉地はまずハズレがないのです。
初めてでも安心!オススメ「湯治場」の紹介
それでは私のオススメの湯治場をご紹介していきます。
宮城県『鳴子温泉郷』
ぼくの一番好きな温泉郷で、自炊湯治に目覚めさせていただいた素晴らしい温泉郷です。
宮城県の大崎市にあります。
東北新幹線の古川駅から陸羽東線に乗り換えて30分ほど。
「鳴子温泉」「東鳴子温泉」「川渡温泉」「中山平温泉」「鬼首温泉」からなり、鬼首温泉を除いて駅から徒歩で湯巡りを楽しめます。
びっくりすることに、温泉が本当に多彩で隣同士の旅館のお湯が全く違うということもあります。
何度行っても飽きることのないすごい温泉地です。
特に東鳴子温泉がオススメで、温泉郷の中でも特に湯治宿が多く、本当にのんびりできる最高の場所です。
車の運転が必要ないので酒飲みには嬉しい温泉地でもあります。
(車があればあるで行動範囲が広がって楽しいんですけど)
大分県『別府温泉郷』
大分県別府市にあります日本有数の温泉郷ですね。
「別府」「浜脇」「観海寺」「堀田」「明礬」「鉄輪」「柴石」「亀川」の八つの温泉地(別府八湯)からなる。
共同浴場の数がとても多く、一軒200ほどで入浴できるので温泉めぐりがとても楽しいです。
別府駅からかなり便利にバスが整備されていますので、ここもクルマの運転は必要ではないです。鳴子と同じく酒飲みに特にオススメ。
特に鉄輪温泉には自炊湯治宿(ここらでは貸間旅館といいます)が多く残ってますので長期滞在は鉄輪温泉を拠点に楽しむのがベストです。
岩手県〜秋田県『八幡平温泉郷』
秋田県と岩手県にまたがっているためか、ここからここまでが八幡平温泉郷だ!!というのは難しいようです。
玉川温泉、後生掛温泉、藤七温泉がオススメです。
車が必要ですが八幡平アスピーテラインのドライブの気持ちよさ、絶景ったらないです。
露天風呂が大好きな方にはたまらない温泉郷です。
またオンドルと呼ばれる岩盤浴に似た施設も多く存在します。
車だとすぐに行けるので岩手の松川温泉、国見温泉や、秋田の乳頭温泉にもぜひ足を伸ばしてください。
あまりに山深いので、さっき書いたような外食や出前は不可能です。
食材を調達して宿に向かってください。
また、真冬は道路が閉鎖されますので行けません!!
鹿児島県『妙見温泉』『安楽温泉』(新川渓谷温泉郷)
鹿児島県霧島市にあります。
鹿児島空港からとても近く空港からタクシーで行けるというメジャーでは無いのにアクセス抜群の珍しい温泉地です。
温泉の質は東鳴子温泉に似た、油の匂いと鉄の匂いが混じった茶色に濁ったお湯で、いかにもよく効きそうな温泉です。
温泉街にものすごく高級な旅館があったりして、立ち寄り入浴でたまにはリッチな気分に浸ることもできます。
温泉街の真ん中を流れる天降川の景色は感動的で、なんてことのない温泉街の食堂でも、この川で取れた素晴らしい鯉や鰻や蟹をいただけます。
追記:北海道幌加温泉「鹿の谷」
すごい自炊湯治宿を見つけました。温泉郷ではなく移動・買い物などは不便なところに位置しますが5つの源泉の異なる湯船があってほんと心身ともに癒される最上の自炊湯治宿でした。
>>北海道幌加温泉【鹿の谷】いま最も行っておきたい自炊湯治宿
『自炊湯治』興味持ってもらえたでしょうか??
このブログを初めて一番伝えたかったこと。
「湯治の素晴らしさ」
湯治によってみなさんの生活が少しでも楽しくリラックスなってもらえたらいいなー!!
間違いなく湯治のある生活とない生活では幸福感が変わってきます。ほんとそれくらいオススメです。
もしこれを読んで、湯治が気になった方は
ぜひ、ご家族、友人、恋人と。
ときには、あえて一人で!!
気楽に湯治に出かけてください!!
どうしてもまとまった時間が取れない方はこちらのページもご覧になってください!!
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