タイトルを読まれて
「は?トップ2??少な!!」
と思われるかもしれませんね。
おっきなお風呂です@okina_ofuroです。こんにちは。
先に申し上げますと、年に3〜4回は訪れ(実家よりも断然多い…)
『世界最高の湯治場』と、僕が愛してやまない東鳴子温泉ですが、
宿泊経験はこの2軒しかありません!(ジャジャーン)
なぜ、2軒にしか泊まらないのか。
と言いますと、この2軒を知ってしまうと他の旅館に泊まる気が無くなっていしまうほど素晴らしい旅館だからなんです。
自炊湯治の記事です。こちらもご覧ください
目次
まずは東鳴子温泉について
どんなところ?
宮城県大崎市、鳴子温泉郷にある温泉地です。
古くより漁師の方や農家の方の湯治場として栄えていたそうです。
仙台藩の『御殿湯』まあ多分、お殿様の温泉別荘があったことから駅名も「東鳴子」から「鳴子御殿湯」に変更されています。
とにかく、庶民からお殿様まで広く愛されていたんですね。
「重曹泉の里」というキャッチフレーズで売り出すもそんなに根付いていません。。
鳴子温泉郷の中では最も湯治場色が強く、長期滞在に特化した観光地化していない(平日はほとんど外で人に会わない。。。)
実は人にあまり教えたくない温泉地です。
温泉はさらに、「赤湯」「中野」「田中」「馬場」「赤這」など細かく別れていて、東鳴子の全ての旅館が自家源泉を持っているという本当に温泉好きにはたまらない場所です。
アクセス
東北新幹線「古川」駅から陸羽東線に乗り換え「鳴子御殿湯」駅まで45分
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陸羽東線に関しては、なかさん@lbxxx3535の東北旅ブログ「東北ひとりっぷ」の記事がオススメです。
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仙台駅のバスターミナルから「ミヤコーバス」で1時間22分
週末などの、事前に決まった日にだけに運行されている特別列車「リゾートみのり」に乗れば仙台から乗り換えなしで1時間43分です。
車の場合は古川ICから、国道47号線を西へ26キロです。
もし、仙台に住んでいたら毎日通うくらいの距離ですね!!
詳しくは、東鳴子温泉観光協会公式サイトへ
そして公式サイトを読みすすめているとそこには
詳しくはお隣の鳴子温泉観光協会のサイトへ(笑)
と出ますのでそちらに進んでください!!(この辺りが東鳴子の良いところです)
あら、もう900字。
急いで紹介しないとー。
ご主人も自炊湯治マニア『まるみや旅館』(廃業)
住所 | 〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉字赤湯33-2 |
電話番号 | 0229-83-3139 |
宿泊料金 | 素泊まり:¥4,200 |
※2018年7月10日追記
読者さんにコメントをいただ来まして、現地の知り合いに問い合わせたところ、まるみや旅館は今年6月に廃業されたようです。
でも、ぼくはこの記事でまるみや旅館をオススメするのをやめる気はありません。
もう二度と、あのお風呂には浸かれないのかもしれませんが、ぼくはあのお風呂で湯治に目覚めました。
まるみや旅館での日々を、誇りに思っていますし
あの、温泉を心から愛してらっしゃるご主人のことですから、どこかの温泉で偶然会えるでしょう。
「やっぱりオラァ温泉しが能ねがらぁ」とすぐに旅館を再開してくれるような気さえします。
\関連記事/
>>湯治マニアの東鳴子温泉『まるみや旅館(廃業)』のご主人が選ぶ自炊湯治宿100
僕にとって記念すべき、初めての自炊湯治宿になります。
ここに泊まって、ご主人とお話しするうちにすっかり自炊湯治にはまってしまいました。
鳴子御殿湯駅から東鳴子温泉のメインストリートに降りて、右にまっすぐ五分ほど歩き、左に一本入ったところにあります。
簡単に言いますと、目立つ建物「大沼旅館」の裏です。(なんじゃそりゃ。。)
かつてはかなり繁盛していたようで、田舎の小学校のようは無駄に幅の広い建物が、ウワサのまるみや旅館です。
そして、駅からの道をいちいち説明しましたが、電車も知らせていないのに、大体はご主人が車で駅まで迎えにきてくれています。
お部屋
湯治宿の中ではかなり設備が整っています。
冷蔵庫、炊飯器、食器類、テレビ、ポット、など必要最小限は部屋に備えられていて、
各部屋の中に小さな台所があってお湯を沸かしたり、味噌汁程度なら部屋を出ずに作ることができます。
エアコンはありませんが、壁に扇風機が取り付けられており、場所柄真夏でも全く問題ありません。
冬はコタツと石油ストーブ(要追加料金)を貸してくれて、本当にいい雰囲気のお部屋が出来上がります。
また窓の外にはすぐそこに陸羽東線が走っていて、30分に一度ほどガタンゴトンと心地よい音を響かせてくれます。
これが不思議と雑音には感じず、慣れてくると次の電車が待ち遠しくなってくるんです。
お風呂
まず、まるみや旅館は日帰り入浴をやっていません。
お風呂に入るには必ず泊まる必要があります。
男女別の自家源泉の浴室と混浴の大浴場があります。
自家源泉の浴室
まるみや旅館の源泉はご主人曰く「味噌汁色」の茶色く濁ったお湯です。
お金を触った後のような金属の匂いがして、入浴中の肌触りはカシカシした感じ。
風呂上がりは汗がなかなか引かず、お肌サラサラ。
混浴の大浴場
こちらは赤湯地区(駅より西側)の共同源泉が使われています。
よって、近隣の旅館でも入れる源泉になります。
東鳴子特有の「石油ストーブを蹴って止まってしまったとき」のような香りがします。
温度は混浴温泉より熱く、肌触りはこっちは入浴中からサラサラです。
旅館の方々
もうすでに何度か登場させてしまったご主人。
現在はご主人一人で旅館をされています。
このご主人は、「湯治宿の息子に産まれ」ながらご自身もつい最近まで「湯治を生きがいにしていた」という、なんというか歌舞伎役者のような温泉エリートです。
全国の湯治場の情報は完璧に頭にインプットされていて、温泉に関する知識も学会に発表するほどらしいという町のウワサです。
度がつくほどの世話好きで、車でスーパーに連れて行ってくれたり、調理場で苦戦していると声をかけにきてくれて、話が長すぎて魚が焦げる。
久しぶりに訪れると、話が長すぎてなかなかお風呂に入れない。
少し気分屋で、門限を守らなかった常連を玄関先で30分間説教した伝説を持っていたり(なんにしても話が長い)
そして、左手を壁につけ、右手を腰に当てて話す「キザ」な一面のあります!!(顔と体のバランスを含めてとってもラブリー!!)
不器用なところがあるからか、どうも近所の旅館や商店の方にはあまり好かれていないような気がします。
そして、まるみや旅館は建物自体古い学校か病院のような雰囲気がして、夜に暗い廊下を歩くと幽霊が出そうな気がします。が、大丈夫です!!
酔っ払ったご主人が出ます!!
とにかく、なんとも個性あふれる優しいご主人です。
「もう旅館やめたい」が口癖のご主人。
いつか一緒に湯治に行きたいですね
食事が美味しい自炊湯治宿?赤這温泉『阿部旅館』
住所 | 〒989-6811 宮城県大崎市鳴子温泉字赤這125−1 |
電話番号 | 0229-83-2053 |
公式ホームページ | |
宿泊料金 | 素泊まり:¥3,850 二食付き:¥8,520 |
立ち寄り入浴 | ¥500(9時~18時まで受付。貸切も可能) |
続きまして、阿部旅館です。
こちらは駅の後ろ側にあります「江合川」を渡り、西にズー〜っと歩いたところにあります。
最初に書きました細かい分類では「赤這温泉」になります。
温泉街からは川の対岸になっておりまして、
本当に「田舎のおばあちゃんち」という雰囲気の建物です。
なにせ、普段からほかの旅館に対して辛口の、まるみや旅館のご主人に
「ウチが阿部旅館だったらいいのに。」
と言わせたほどの旅館であります。
\いきなりですが「阿部旅館」単独のより詳しい記事書きました/
>>東鳴子温泉『阿部旅館』圧倒的に家庭的!食事が美味しすぎる自炊湯治宿って?
お部屋
まるみや旅館と比べると、阿部旅館のお部屋は台所がなく、
冷蔵庫、テレビ、扇風機が置いてあるいたってシンプルなお部屋です。
窓からは、すぐ前を流れる江合川が流れ、
対岸の温泉街や陸羽東線がミニチュアの様眺められます。
本当に良くできた鉄道ジオラマを見ているようで、いつまでも眺めて入られます。
おそらく景色の良さは東鳴子1でしょう。
そして部屋の中に特徴的なギザギザのパイプが通っています。
これはなんと、冬季に温泉を循環させるオイルヒーターのような暖房機器なんですね。
このパイプ、抜群の暖房効果があります!!
冬の阿部旅館はコタツはありますが、ストーブはいりません!!
後頭部に見事な型がつきます!!
お風呂
こちらにも二つの浴槽がありまして、
それぞれに違う自家源泉が使われております。
これは他で見たことのないシステムなんですが、
浴室の前にあるフダを扉に掛けることで、
お客さんが男湯、女湯、貸切を選べるようになっています。
おとなしく待ちましょう。
手前の湯(元女湯)
手前のお風呂は、まるみや旅館に対抗しまして「アサリのお吸い物」のような色をしています。
また、「玉子スープ」のような湯の花がプカプカしています。
硫黄の香りと、石油の香りが混ざったような独特の匂いも楽しんでください。
サッパリした良い温泉です。
そしてやっぱり、湯上りは汗が止まりません。
(風邪に気をつけましょう!!)
奥の湯(元男湯)
こちらのお湯は薄く濁った茶褐色です。
まるみや旅館の自家源泉に「土っぽさ」をプラスしたようなそんな温泉です。
個人的にはこちらの温泉がこちらの方が好きでして、滞在中何度も何度も繰り返し入ってしまいます。
旅館の方々
実はこちらが阿部旅館のメインになります!!
阿部旅館では代々?女性陣で旅館をキリモリされているようで、現在4世代で旅館をされております!
旅館の経営からは既に一歩引いてらっしゃる様子で、
でもすれ違うたびにニッコリ挨拶してくださる大女将さん。
夏場に虫除けスプレーを貸してくださいました。
毎度、酔っ払って現れる僕を、トホホな表情で暖かく迎え入れてくれる女将さん。
阿部旅館では朝夕2食付きの宿泊もやっておられて女将さんは朝食担当だそうです。
東鳴子温泉1、ツイッターを使いこなしていると話題の『ラスボス』こと若女将さん@satominbuu
いかにもクラスの人気者であったであろう。というような、笑顔の絶えない方です。
鳴子温泉のゆるキャラ「ナルコちゃん」とNHKに出演されて、体操を披露したり、
鳴子温泉のフリーペーパーの表紙を飾ったりとメディアからも引っぱりだこです。
ツイッターでは旅館のことだけではなく鳴子温泉郷全体のことをつぶやいておられて、なんとか鳴子を盛り上げようというエネルギーをヒシヒシかんじます。
そしてキチンとお笑い要素もブチ込んでらっしゃいます!
この間の父の日に、なぜか娘からもらった手紙。かーちゃんがんばっからな!#私は母です pic.twitter.com/saTU7yciYp
— 赤這温泉 阿部旅館/三代目若女将 (@satominbuu) 2017年6月27日
現在、ぼくが飲みに行ってみたい女性ナンバーワンですね。
和食の修行をされていたそうで、若女将さんの作る夕食にはほとんどの高級旅館もかなわないでしょう。
そしてそして、「まるみや旅館には幽霊ではなくご主人が出る!!」と申しましたが、
「阿部旅館には座敷わらしが出ます!!」
最近都会ではほとんど見ることのなくなったタイプの純真な座敷わらし。いや、かわいいかわいい二人のお子さんたち!!
彼らはなぜか僕にすごく懐いてくれていて、
玄関まで走ってお出迎えに来てくれて、だき付いてくれたりします。
そして、僕の部屋に遊びに来てくれて押し入れに隠れたり、壁を登ったり、一緒に数が足りないトランプでババ抜きをしたりしてくれます。(いつまでも終わらないですね)
そして、裏山を案内してもらったり、キャッチボールをしたり、虫取りや雪合戦に興じたり。
真夏に花火を一緒にして、屋上で流れ星鑑賞をしたこともありましたね。
そして、一緒に温泉に浸かり、また僕の部屋でおやつを食べたり。
座敷わらしに好かれるとお金持ちになれるんでしたっけ??
バンザーイ!!
ぼく、将来安泰ですね。
もはや、完全に親戚のおじさんのように接してくれるんです。
彼らに会いに鳴子に行っているようなものですね。
そしていつも最終的に、はしゃぎすぎて必ず座敷わらしは、ワタクシもろともラスボス若女将さんに叱られてしまいます。
そっとしてほしそうなお客さんには、ちゃんとした距離感で接していると思います。
まとめ
いかがでしょうか??
毎度のごとく、特に役に立たないことばかりダラダラと書きつづってしまいましたね。
ぼくは現在、リタイヤ後は東鳴子に移住しようかなと、真剣に考えてしまうことがあります。
でも、今回紹介した湯治宿があれば、別に移住しなくたって全く問題ないんですよね。ずっと湯治宿に泊めてもらえばいいんですから。
今ホントに全然「温泉別荘ほしい」とか思わないですもんね。
だって絶対に湯治宿の方が楽しい。(留守の時にお金かからないし。)
特に、まるみや旅館の留守番電話対応は必聴です!!
以下の旅館でも自炊湯治が楽しめます。
どうしてもインターネット予約が良い方は是非!!
全て立ち寄り入浴済みです!!
どの旅館もお湯に個性があってオススメですよ!!
湯治に興味が出た方にオススメのDVDです!(お色気シーンあり!!)
そして
「まるみやのご主人も出演」
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どちらも三拍子そろった、ぼくにとって完璧な湯治宿です。